女性の健康には、体内のホルモン環境が深く関わっています。
女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、女性が健康に生活していく上でとても重要な役割を果たしています。
女性ホルモンの中でも、特に「エストロゲン」は年齢やライフステージによって、分泌量が変化していきます。この「エストロゲン」の分泌量の変化は女性の健康に大きく関係し、女性特有の病気を引き起こすことがあります。
女性の一生は体内のホルモン環境によって、思春期~性成熟期~更年期~老年期というように、大きく4つのライフステージに分けられます。それぞれのライフステージによって、特に「エストロゲン」の分泌量が異なることで、あらわれやすい症状や病気があります。
また、そういった女性特有の病気を知ることで、現在の体調の変化だけでなく未来の病気の予防にもつながります。
ちょっとしたホルモンバランスの乱れが様々な心身の不調に繋がることもあります。
不調に気づきましたら、お早めにご相談ください。
- エストロゲン(卵胞ホルモン)とは
- エストロゲンは卵巣から分泌される女性ホルモンで、女性の成長に伴い分泌量が変化していきます。思春期においては、乳房の発達や子宮・腟の発育、身長や体重の増加など、女性らしいからだを作る上で重要な役割をしています。
エストロゲンは、月経にも密接に関わっており、初経~閉経まで、ライフステージごとに分泌量の増減を繰り返します。また月経だけでなく、コレステロールの代謝や骨量の維持などにも関係し、女性の健康に大きな影響を与えています。 - プロゲステロン(黄体ホルモン)とは
- プロゲステロンは、卵巣から分泌される女性ホルモンです。
卵巣では、排卵が起こると「黄体」がつくられ、プロゲステロンはこの黄体から分泌されるので「黄体ホルモン」とも呼ばれます。
このプロゲステロンはエストロゲンとともに、乳房の発達や月経周期における体のさまざまな変化、さらには妊娠にも深く関係しています。